最近、企業のDX推進やAI活用が急速に進んでいますが、現場では意外な落とし穴があることに気づきました。それは「基礎的な数学力の欠如」です。
AIに適切な指示ができない人材問題
AIツールを導入しても、適切な指示ができなければ期待する結果は得られません。例えば:
- 「この数値の増加率を計算して」という指示ができない
- 出力された計算結果の妥当性を判断できない
- 「割合」や「比率」といった中学レベルの概念で混乱する
当塾でExcelの指導をしていると、単に操作方法だけでなく、その背景にある数学的思考が理解できていないケースが非常に多いことに気づきます。
データ理解の壁
AIやデータ分析ツールが出した数字に誤りはなくても、人間側がその意味を正しく理解できなければ意思決定に活かせません。
例えば、研修で見られる典型的な混乱:
- 消費税10%を計算する際に0.1ではなく1.1や0.01をかけてしまう
- 大きい数値÷小さい数値と思い込んでいる
- 割合の概念を誤解している
これらは「性質」ではなく、適切な学習機会がなかっただけの問題です。
DXの波に乗り遅れないために
DXやAI活用の本質は、テクノロジー自体ではなく、それを使いこなすための基礎力にあります。基礎数学力がなければ:
- チャットAIへの適切な指示ができない
- AIが出力したデータの妥当性を検証できない
- データドリブンな意思決定ができない
大人塾の数字リテラシー研修
当塾では「ビジネス数字リテラシー向上」プログラムを提供しています。Eラーニングで10時間、ビジネスに必要な数学の基礎を効率的に学べます。
また、組織内で「どの程度の課題があるのか」を把握するためのレベルチェックも用意しています。これにより:
- 理解が不足している分野
- 重点的に学習が必要な人材
を特定できます。
「数学は学生時代で終わり」ではなく、むしろAI時代こそ基礎的な数学的思考が必要とされています。社員様、新入社員、内定者の数字力強化にぜひ大人塾のプログラムをご活用ください。